保育士にとって良いのは? -バンクーバー VS トロント-

バンクーバー VS トロント

カナダはバンクーバーのあるBC州と、トロントのあるオンタリオ州が人気を二分していますが、今から保育士としてカナダを目指す方にはバンクーバーのあるBC州が非常に有利です。ホイクペディアがバンクーバーを拠点にし、BC州のみで運営をしているのには理由があります。

バンクーバー(BC州)が非常に有利な理由

  1. 免許書き換えが他州に比べ制約が低い。

    オンタリオ州への保育士免許書き換えは、就労ビザ、永住権を持っていないと開始する事が出来ません。そのため事前に永住権を取ってから、またはワーキングホリデーを持った状態で申請をする必要があります。 保育士免許の書き換えプロセスは半年程度かかり、免許が書き換え完了した頃には働けるビザが切れてしまうという事になります。 対照的にBC州にはこのようなルールはなく、日本にいる段階でも申請を開始する事が可能なので、渡航の時期に前もって免許の準備をする事が可能です。

  2. 保育士の需要、待遇が良い。

    バンクーバーを筆頭に、BC州では保育士の数が足りていません。BC州では今後特に必要になるとされる職種100というリストを発表しており、該当する職種への就労ビザ、永住権取得を優遇しています。一方オンタリオ州はそういった保育士に対しての優遇はありません。逆に、年間のビジネス規模が$1,000,000(約1億円程度)の会社、組織での就労という条件があり、小規模での運営が一般的な保育園という職種では永住権のスポンサーが難しいという理由もあります。

    BC州 今後特に必要になる職種100リスト
  3. ライセンス取得費用が低い

    オンタリオ州は2年で取れる資格を正規ライセンスとし、1年で取れる資格をアシスタント資格としています。 (ライセンス取得に2年かかる) BC州は1年で取れる資格(3〜5歳対象)をBasic資格とし、乳幼児、障害児を対象とした資格は別に設けています。そのため、まず働き始める為にBasic資格を取得し、将来仕事を初めてからパートタイムで乳幼児、障害児資格を取る方法が可能です。 同じ一年でも正規資格を持てるBC州と、アシスタント免許のオンタリオ州だと就職率の違いは明らかです。

オンタリオ州もとても人気で素晴らしいですが、上記の理由で今から保育士を目指す方には残念ながら適していません。ホイクペディアライターのChloeさんのようにBC州で免許を取り、永住権を取得してからトロントに行く方法もありますので、トロントファンの方も諦めないでください!